2017年05月04日

「ホイットニー文書」(機密解除)




マッカーサーと昭和天皇の会見は1945年〜1950年の間に十回行われ、側近のホイットニーは昭和天皇の発言記録をとっていた。現在は機密解除の公文書として自由に閲覧できるらしい。なぜ機密にしていたのかはわからない。天皇の処分と国体の維持を嘆願していた昭和天皇は就任したばかりの東条氏に開戦の責任を負わせようとする。どうやら、マッカーサーとの十度の会見で、日本が米国の隷属化を受け入れざるを得なかった状況になったことは間違いない。それにしても、下記のメモは国民としてはほんとうに信じがたい。そう言う人を現人神と崇め三百、四百万人の日本人、数千万の外国人が犠牲になった戦争に突入させた責任は大きい。日本は当時の大政翼賛会に在職していた子孫を、現在まで政局に送り込み、未だに戦前回帰を目指す輩も多い。実に嘆かわしいことだが、今の日本は戦前のような国体にはなり得ないだろう。米国はこのまま何世紀にもわたって日本を監視するだろうからだ。だから、独立できない日本には無能で米国に都合の良い議員だけで十分なのだ。


<参考文献>

「ホイットニー文書」(機密解除)


【以下がヒロヒトの発言記録(1946・4〜6)】

二、三週間前に占領が長く続くべきであるとの希望を述べた根拠を説明したい。
日本人の心には未だ封建制の残滓が多く残っており、それを眼こそぎにするには
長い時間がかかるだろうと感じている。

日本人は全体として、自己の民主化に必要な教育に欠けており、さらに真の宗教心
にも欠けており、そのため一方の極端から他方の極端へと揺れやすい。
日本人の封建的特徴の一つは、進んで人に従おうとする性格にあり、
日本人はアメリカ人のように自分で考える訓練を受けていない。

徳川政権は、民は指導者に従うべきであり、そのため忠誠心以外はいかなる道理も
与えられてはならない、という論理のうえに築かれていた。
かくして、平均的な日本人は、
自分で考えることにおいて昔からの障害に直面している。
かなり闇雲に従うという本能によって、現在、日本人はアメリカ的な考えを
受け容れようと熱心に努力しているが、例えば労働者の状況を見れば、
彼らは自分本位に権利ばかりに注意を集中し、本分と義務について考えていない。

この理由は、ある程度、長年の日本人の思考と態度における氏族性に求められる。
日本人が藩に分割されていた時代は、完全には終っていない。
平均的日本人は、自分の親戚はその利益を追求すべき友人とみなし、
他の人間はその利益を考慮するに値しない敵と考えている。

日本人の間には宗教心が欠如している。私は神道を宗教とは考えていない。
それは儀式に過ぎず、合衆国では甚だ過大評価されてきたと考えている。
しかし、たいていの神道信者は超保守的で、彼らと、神道と超国家主義を
同一視していた復員兵とその他の者は、しっかりと結びつく傾向を持っているので、
依然として危険な面がある。
政府は、信教の自由に関する命令を厳守する立場にあり、
現在彼らを取り締まる手段を持っていないために、こうした状況は危険だ。
神道を奉じる分子とその同調者は反米的なので警戒を要すると考えている。

以上のようなことから、私は今は日本人のもつ美点を述べている場合ではなく、
むしろその欠点を考える時だと感じている。
posted by KURARIN at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック